「30周年を30人で」 … 前回のコンサート後に吉田先生がおっしゃったこの目標。その時の団員数は23名。正直なところ、私は達成するのは難しいのではないかと思っていました。ですが、この日舞台に立った団員はなんと30人！先生のお人柄と、30周年をたくさんの仲間で祝いたい、という熱意に、新人さんが３人も入り、加えて事情があって退団していた仲間たちも戻ってきてくれたのです。まさに奇跡のようです！
そして、奇跡はコンサート当日にも起こりました。本番前の場当たりやリハーサルでは、ア・カペラの出来の悪さ、スケジュールが遅れて開演前の調整発声ができないなど、悪い材料しかありませんでした。しかし、一旦コンサートの幕が上がると、みんな別人のような輝きと自信で、終わってみれば大成功（少なくとも私はそう思います）！
思い返せば、いつのコンサートでも不安材料を抱えたまま本番を迎えながらも、どうにか成功裏に終わらせてきたように思います。コンサートを楽しもうという前向きな気持ちが、萎縮することなく本来の積み上げてきた成果を出すことに繋がっているのかもしれません。
それにしても、今回は30周年記念とあって、朗読付きやア・カペラ、連弾、ストーリーテラーと振り付け付きなど、盛りだくさんでした。練習がハードだった分、ステージが華やかだった分、今は祭りの後の寂しさを感じています。この寂しさは私の心の中でキラキラとした宝石に変わって、いつまでもその輝きを残してくれることと思います。そして２年後、新たな宝石がまた一つ輝くことを祈って…。